7月10日という日












「7月10日という日」
サーフィンを始めてもうすぐ10年が経とうとしてる。


サーフィンを始めていろんな事があった。
のめりこんでから時間が経つのは早くて、今に至るまではもの凄い早さだった。


でも振り返ってみれば
たくさんの人たちの支えや協力があって
それには感謝してもしきれないほどで、思うと胸がいっぱいになる。


今の自分がそれらの期待に応えられているかは分からないし
きっとこれからも応え続けるのだけれども
それらとは別にいろいろなことを教わったし


何より自分として生きることの大切さを学んだ。



母がいなくなって早3年。
中学を卒業してから進学もせず親元を離れ
サーフィンばっかりしてきた自分は
きっと母に寂しい思いをさせてしまっていただろう。
母がまだ生きていれば成人した自分と
またいろいろな話が出来たのになーって時々想う。


そんな母は
「うちの息子は高校にも行かんで千葉にプロサーファーとして行ったとよー」
と口々に身内や友人に自慢していたとか。


「あんたはあたしの宝物よ」


自分が小さい頃から母はそれが口癖だった。
今となっては偉大な母の愛情にただ尊敬するばかり。



果たして自分はその自慢の息子になれただろうか??
生きていたら聴きたいものだがその母はもういない。


だから今回の命日は
いろいろな想いを込めて
絵を描くことにした。


当初は墨で字を書こうと思ったが
伝えたい思いをかたちにするのは
なんだか絵がいいと思ったから。


上手いとか下手とかはどうでも良くて
気持ちを伝えたかったから
白い画用紙に
自らの手で
色を伸ばし絵を描いた。


本当にいろいろなことを教わった母に感謝。
タバコとビールと自分の思いを込めた絵を一緒に。



いなくはなったけど死んではいないって思ってる。
自分の心と一緒に今も生き続けているし。

きっと想いは伝わるだろう。



かけがえのない家族に
愛を注いでくれた母と父に
心からありがとうを言いたい。


そしてその愛を
今を生きるみんなに分けながら生きていければ最高だな。







いつまでも一緒に。

2010.7.12

雄太

1 件のコメント: